元小学校教員まゆちゃんです!
2つの自治体の教員採用試験を受けました。
この回答だけはするなと、先輩方から強く言われてきました…
教員採用試験で、ほとんどの自治体が設けている試験内容の1つである「面接」。
ここでは、教育のことから受験者本人のことなど様々な問いが試験管からされます。
そこで、「この回答だけはしたらダメ!」とよく言われるものがいくつか存在します。
「こう答えたら一発アウト」などの噂もチラホラ…。
今回は、そんな教員採用試験の面接で気を付けるべき回答についてご紹介します!
そもそも面接ではどんな質問をされるの?
個人面接やグループ面接など面接にも様々ありますが、基本的には問われることに大差はありません。
大きく分けると次のような質問をよくされます。
- 教育への考え方やそれらを伴った行動の仕方について
- 受験者の人間性について
- 受験する自治体における教育について
- 教育に関する知識について
- 時事問題への関心・考えについて
- 具体的な例(あなたがもし〇〇なら~等)について
- リラックスさせてくれる質問(緊張していますか?等)
本当に様々な種類の質問をされますが、どの自治体を受験しても「よくある質問」というものも多く存在します。
ある程度の軸が作られていれば焦らずに対応できるものばかりなので、そちらはまた別の機会にご紹介します。
こう答えてはダメ!質問&回答編
私が先輩方や先生方から「この回答だけはしないように!」
と言われてきたものをご紹介します。
いじめに関して「いじめられる側にも原因がある」
いじめに関して問題視されることが多くなってきている今、この回答は絶対にだめです。
教師は、何があってもいじめられている子どもを守らなければなりません。
しかしこの回答は「いじめられている子どもを責めている状態」になります。
実際にいじめられている子どもが、過去にいじめてきた子どもに意地悪をしていた事があったとしても、いじめてもいいという理由にはなりません。
体罰について「子どものためを思えば必要な時もある」
昭和の時代ではあったとされている体罰ですが、今は絶対にしてはいけません。
面接官は、時に引っ掛けのような形で質問をする場合があります。
- 「保護者から了承を得ている時はどうしますか。」
- 「言葉ではどうしても言うことを聞かないときは必要だと思いませんか。」
など、体罰を必要な時もあると思わせるような質問がきたとしても、絶対にしてはいけないことに変わりはありません。
挫折や失敗の経験について「ありません」
子どもたちにとって学校での挫折や失敗は少なくありません。
にもかかわらず、教師を目指している本人が挫折や失敗の経験がないとすると、子どもたちの心に寄り添った指導は難しくなってきます。
何でもポジティブに捉える性格で、様々な経験を「失敗」と普段は考えなかったとしても、面接中は経験談やその後の改善策等を話すべきだと考えられます。
また、教員になってから必ず上手くいかないことは出てきます。
挫折や失敗から学び、成長に繋げていくことは教員生活においてもとても重要になるため、自身の経験について改めて見直しておくと良いです。
悩みを抱えた時に「一人で解決する」
これは、受験者自身のプライベートなことでも、教員としてでも質問されやすいです。
- 「困ったことがある時はどうしますか。」
- 「学級経営で悩んだ時に何をしますか。」
これらの質問に対し、「自分で考え、解決する」という回答は望ましくありません。
なぜなら、教員として「報・連・相」がとても大切だからです。
もちろんまず自分で考えることは必要ですが、その後それらについて報告したり、自身の考えについて相談したり、学年主任などからアドバイスをもらう必要があります。
特に1年目などの経験が浅いうちは、自分が思っているよりも事が重大だった、という例がとても多いです。
そのため、一人で抱え込むのではなく、周りの力も借りながら対応していくという姿勢を示しましょう。
教員の心の病での休職率も問題視されていることから、プライベートなことについても、できるだけ家族や友達に相談したり、気分転換をする等の回答が望ましいです。
最近読んだ本について「読んでいません」
これは、受験者の人間性や時事問題への対応性を問われる質問です。
学校では「読書」を推奨していることが多くある中で、最近読んだ本はないという回答は望ましくありません。
また、読書は日頃から情報を常にインプットしているというポイントにも繋がります。
この質問に対しては、続いて「その本を読んだ感想や学んだことを教えてください」などの質問をされることが多いので、まとめておくとよいでしょう。
保護者から連絡先を知りたいと言われたら「教えます」
基本的に、教員と保護者との個人的な連絡先交換は禁止されている学校がほとんどです。
なぜなら、思ってもいないトラブルに巻き込まれる可能性があるから。
連絡先を教えていない保護者から「差別だ」と言われたり、恋愛問題に発展したり、勤務時間外の深夜や休日まで連絡が来たりとデメリットが多くあります。
そのため、保護者から連絡先を知りたいと言われた場合は「個人の連絡先ではなく、学校の連絡先を教える」ようにします。
しかしこれだけでは保護者の不安感が残る可能性もあるため、学級通信や校内で会った時の会話を大切にして、情報共有に努めていきたいという考えも一緒に伝えましょう。
そんな回答しないよ!と思っていても…
教員を目指している人からしたら、「そんな回答なんてしないよ!」と思われるかもしれません。
しかし面接本番では、面接官が言葉巧みに誘導してきたり、緊張で頭が真っ白になってしまったりすることもあります。
面接では、「こんな回答だけはしない!」「私の軸はこう!」という強い意志と、事前の準備がとても大切です。
どんな質問が来ても、落ち着いて、冷静に自分らしく答えられることを願っています。
面接官は基本的に優しい雰囲気の人が多いです。
しかし人数が複数であることや、目力の強い人がいるとどうしても緊張します。
ただ面接官も落とそうとして質問をしている訳ではないので、落ち着いて挑みましょう!
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