家庭訪問、緊張する…!
初めて保護者の方としっかり話すけれど、上手くいくかな…
コロナ禍で玄関先訪問やポスト訪問も多くなっていますが、年度初めにほぼ確実にあるのが家庭訪問。
家庭訪問先で初めて保護者の方と顔を合わせるということも少なくありません。
上手く話せるだろうか、失礼な事を言ってしまわないだろうか…と不安な先生も多いはず。
今回は、そんな緊張する家庭訪問時に気を付けることをご紹介します!
そもそも家庭訪問って何のためにあるの?
教員が家庭訪問をするのは、下記などの理由が挙げられます。
- 災害など何かあったときに、子どもたちの住んでいる場所・学校までの道順を知っておくため
- 教員・保護者が互いに顔を知っておくため
- 子どもの家庭環境を把握しておくため
自宅に上がらせていただいてお話をする場合、子どもがよく過ごす場所を見せていただけることもありました。
飼っているワンちゃん・ネコちゃんなども紹介していただけることも・・・(笑)
家庭訪問で気を付けること
下見をする
自分が育ってきた地域ではない限り、ほぼ絶対的に下見は必要です。
なぜなら、家庭訪問の時間は5~10分単位で決められていることが多く、迷っていると遅刻する可能性があるから。
特に、住宅街などは道幅が狭かったり、一方通行の道があったりと運転するときにも注意が必要です。
駐車スペース等も確認しておく必要があります。
また、家庭訪問の順番通りに一度回ることをおすすめします。
道順が違うと迷うこともあるので、当日までに一通り回っておくと安心です。
ほとんどの先生方が行っており、休日に下見をすることが多いようです。
話す要点をまとめておく
子ども全員に共通して話すことと、その子に個別に話すこととまとめておくとスムーズに進みます。
(例)全員に共通して話すこと
・新年度が始まってから家ではどのような様子か
・家では学校の話をするか、するならどんな話か
・教員から見ての学校での様子
・学校での子どもの長所
・保護者から見てその子の長所
・アレルギーなどの確認、対応策などの共有
など・・・
(例)個別に話すこと
主に学校で気にかけていることを話しましょう。
・学習面・友達関係等での困り感
・給食のときの様子
・発達障害について(前年度からの引継ぎ等)
など・・・
子どもの長所をまとめておく
家庭訪問の時期は、保護者の方とはもちとん、子どもとの関係もまだまだ築くことができていない状態がほとんどです。
まずは子どもの長所を保護者の方にきちんと伝え、関係を少しずつ築いていきましょう。
「あいさつがしっかりできる」、「宿題を忘れずに提出できる」、「挙手発言が積極的」など、普段の子どもの良さを共有する絶好のチャンスです。
学年主任の先生や、教科担当をしている先生から子どもの様子を聞いておくのも一つの手です。
今気になっていること・心配事はないかを尋ねる
学習面や友達関係のこと、地域でのトラブル等、保護者の方から見て気にかかっていることはないかを確認します。
家庭訪問時の会話はあっという間で、保護者の方も話しそびれてしまうことも多くあるようです。
「前の学年の時も気になっていたが中々言うタイミングがなくて・・・」
なんてこともあるので、心配事は些細なことでも保護者の方と共有し、すぐに対応できるようにしておくといいでしょう。
特に地域でのトラブルは他学年とも関係あることが多いので、分かり次第担当の先生方に報告し対応しましょう。
保護者や子どもの前ではメモを取らない
メモを取ることを癖にしてきた新卒の先生は特に要注意!
保護者や子どもの前ではメモを取らず、話を聞くことに専念しましょう。
相手の目を見て、うなずきながら聞くことが大切です。
「この先生は話をきちんと聞いてくれる人だ」と信頼してもらえるよう、話しやすい雰囲気を大切にしましょう。
これから先、何かトラブルがあったり困ったことがあったりした時に気兼ねなく話を聞いてもらえるような安心感をもってもらえることを目標にすると良いです。
他学年の子どもの名前など忘れてしまいそうな場合は、「学校に戻ってからも確認をしたいので、メモを取ってもよろしいですか。」と一言確認をとりましょう。
お茶やお菓子は基本的にいただかない
家に上がらせていただくと、ほとんどのご家庭でお茶やお菓子を用意してくださっています。
ですが、基本的にはお茶やお菓子はいただきません。
家庭訪問の終わりにジュースや子どもと作ったお菓子などを渡そうとする方もいます。
原則いただかないとは思いますが、学校によって様々だと思うので、学年主任や管理職に前もって確認しておきましょう。
一番やってはいけないことは、いただく家庭と断る家庭が出ること。
「あの子の家ではもらってくれたのに!」なんてことにならないよう、予め確認しておきましょう。
遅刻や事故などのトラブル時には学校に連絡をする
家庭訪問の時間より大幅に遅れそうになった時や、事故にあった時などは必ず学校に連絡しましょう。
学校から次の予定の家庭に遅れるという連絡を入れてもらったり、車のトラブルなどの対応をするためです。
基本的に教員個人の携帯から子どもの家庭への連絡はしないことになっている学校がほとんどです。
家庭訪問に限らず、家庭への連絡は学校からするようにしましょう。
学校に戻ったら、必要であれば情報を共有する
当日の家庭訪問が終わり、学校に戻ってから、学年主任など先生方と情報を共有することが大切です。
他クラスや他学年の子との関わりについての困り感や、地域でのトラブルなどは担任だけではなく担当の先生方との情報共有が必須です。
できるだけ早く伝え、今後の対応について話し合いましょう。
迅速な対応は子どもや保護者の方の安心感に繋がります。
まとめ
今回は、家庭訪問で気を付けるべきことをまとめました。
担任にとって、年度始めの大きなイベントの一つ。
程よい緊張感をもって、子どもや保護者の方との大切なコミュニケーションの場になるといいですね。
家庭訪問、最初は緊張するけれど、終わってみると「貴重な良い時間だったな」と思えることがほとんどです。
これからの子どもの成長に繋がる大切な時間になりますように!
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