元小学校教員まゆちゃんです!
先生1年目、何年生の担任なんだろう…?
小学校の初任の先生は、1年目から担任になることがほとんどです。
特に新卒の先生は、大学を卒業してすぐに自分の学級を受け持つことになります。
経験もほとんどないのに、すぐに担任なんて大丈夫なんだろうか・・・と不安に思う人も多いはず。
学校現場では、そのような初任の先生にも安心して受け持ってもらえるように、様々な配慮がされています。
今回は、初任の先生が受け持つことが多い学年についてご紹介します!
初任の先生が受け持つことが多い学年は中学年!
地域や学校にもよりますが・・・
初任の先生が受け持つことが多い学年は、中学年(3・4年生)と言われています。
中学年が多い理由①学校生活に慣れてきている
中学年にもなると、子どもたちが学校生活に慣れてくる時期。
学校のルールや学習の習慣が身についている子が多くなります。
そのため、担任が学校の事情やルールがあまり分からない状態でも、子どもたちが教えてくれたり、自然と助けてくれます。
話の聞き方やみんなの前での話し方、ノートの取り方等が既にある程度身についているため、1から教える必要がなく、初任にとっては心強い存在です。
とはいえ、丁寧な指導を意識することも大切です。
中学年が多い理由②周りのことを考えられる年齢になる
個々の発達段階にも大きく影響しますが・・・
中学年になると、相手や周りのことを考えられるようになってきます。
低学年までは、「自分のことを一生懸命がんばる!」という子が多いです。
しかし成長してくると、「相手のために頑張りたい」「みんなの役に立ちたい」という気持ちが芽生えてきます。
そのため、学級活動や日頃の人間関係等が豊かになっていくことが多いです。
ただし、中学年は「ギャングエイジ」とも呼ばれる仲間意識を持つ時期でもあるので、意識して子どもたちの様子を見ていきましょう。
中学年が多い理由③空きコマができることが多い
「空きコマ」とは、自分が授業を担当しない授業時間のこと。
中学年は、基本的に1日6時間授業です。週に1、2回ほど5時間授業の日があります。
持ち時間が多くなるため、週に2、3時間程度他の先生が授業を担当する「空きコマ」ができることがが多いです。
そのため、その時間に宿題のチェックをしたり、事務処理をしたり、他の先生の授業を観せていただいたりすることができます。
低学年だと基本的には空きコマはほとんどないので、1日中授業をしている状態で余裕がありません。
先生としての仕事に慣れていない中での空きコマは、少しの余裕を作るとても貴重な物になります。
とはいえ、絶対中学年の担任になるわけではない
中学年の担任になることが多いのは事実ですが、絶対とはいえません。
現に、初任から難しいと言われる1年生や6年生を任されたという先生もいるのです。
学校の規模や子どもたちの発達段階、地域性など様々なことを考慮して担任が決められます。
例えば、いくら中学年だからと言って、前年度学級崩壊を起こしてしまった学年の担任を初任に任せるということはないはずです。
「初任だから、3年生か4年生の担任だ!」と思い込むのはやめておきましょう。
どの学年も大変だけど、とっても魅力的
「初任が担任する」というと「楽な学年」だと思われがちですが、そんなことはありません。
それぞれの学年にはそれぞれの大変さ、それぞれの魅力があります。
中には、「私は〇学年が得意」という先生もいるでしょう。
しかしそれは、子どもたちとの相性や、その先生の性格や得意な指導方法によって感じ方は変わってくるものです。
どの学年の担任になっても、子どもたちと精一杯向き合い、互いに成長し合える1年になることを願っています。
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